顔認証システムは日本企業が世界一と言われています。そうなんです。日本企業は進んでいます。とはいえ、どういう顔認証システムがいいのか。なかなかわかりにくいですよね。どんな点に違いがでるのかをいっしょにみていきましょう。
顔認証が身近になったのはいつからでしょうか?
現在では空港の出入国ゲート、イベントや遊園地の入場管理、もっとも有名なのは、iPhoneに搭載されているFace IDかもしれません。顔を端末に晒すだけでログインできる。便利ですよね。でも、Face IDってマスクしていると認証しませんね。
顔認証システムは日本企業が世界一と言われています。そうなんです。日本企業は進んでいます。
とはいえ、どういう顔認証システムがいいのか。なかなかわかりにくいですよね。システム同士の比較も簡単ではありません。基準も明確にしにくいからです。とはいえ、どんな点に違いがでるのかをいっしょにみていきましょう。
■目次■
1.顔認証システムでなにができるか?
ー生体認証のひとつ、顔認証システム
ー顔認証システムが主流になるわけ
ー顔認証システムが当たり前になる未来
2.その顔認証システム、国産?
ーほんとは4パターンある自動検温機
ー国産AIによる顔認証システムの珍しさ
ーだからトリプルアイズの顔認証システムは優秀なのだ
3.AIZEを選ぶしかないこれだけの理由
ー画像認識プラットフォーム・AIZEにしかないもの
ー①認識精度の高さ
ー②多角的な分析
ー③拡張性
1.顔認証システムでなにができるか?
生体認証のひとつ、顔認証システム
パソコンやネットサービスへのログインの際には、ユーザ認証としてパスワードなどの「知識情報」が、建物への入退室や乗り物への乗降にはセキュリティカードなどの「所持情報」が使用する技術が主流です。
あるいはクレジットカード、キャッシュカードのように、この両方を使用する多重認証もたいへん馴染みのあるものだと思います。
みなさんも、何十ものパスワードを覚えておくか、メモしておくか。財布にはたっぷりカードを忍ばせているのではないでしょうか。それがあと数年で、ぜんぶいらなくなるといったら便利だと思いませんか?
そんな時代が近づいています。
どういうことか?
この頃、にわかに「生体情報」が主流になりつつあるからです。そのなかでも本稿のテーマである顔認証システムが大注目なのです!
▷関連記事:【初心者向け】今話題の生体認証とは?種類やそれぞれの特徴、メリット、問題点、活用事例を紹介
顔認証システムが主流になるわけ
待て待て、生体認証といったって顔認証に限らないじゃないかと思っている人もいるでしょう。
ここからちょっと説明します。
現在、実用化されている生体認証はいろいろあります。
- 指紋認証
- 声認証
- 顔認証
ほかにも、眼の瞳孔を囲む虹彩を認証するもの、静脈を認証するものもあります。このうち早くからスマートフォンに取り入れられた指紋認証はやったことないという人はいないと思います。
ちょっと余談ですが、指紋認証で出退勤を管理するシステムが飲食店の従業員向けに使用されていたりしますが、こんな話を耳にしたことがあります。
指紋認証は、ふつう3本の指の指紋を事前に登録して認証を行います。この登録の際、人差し指だけ自分Aの指紋にして、中指を同僚B、薬指を同僚Cに頼んで登録します。こうしておくと自分Aがバイト時間に遅刻しそうになったとき、同僚Bに電話して彼の中指で出勤記録をつけるわけです。これで見事に、遅刻は隠蔽される、と。
こんな裏技(!)が生まれちゃうほど、指紋認証は実社会に定着しています。
顔認証システムが当たり前になる未来
すこし昔、ふつうに生活する人たちはみんなアドレス帳なるものを肌身離さず持っていました。なぜなら、これがないと連絡したい人にも連絡できないからです。
まれに知能が優秀な人が電話番号をぜんぶ覚えていたりしましたが、今にして思うとほんとうに不便でした。新しい番号はメモ書きしたりね。
これが25年ぐらい前、携帯電話が普及するとともに、アドレス帳も電場番号の記憶もすっかり不要になりました。現在の若者にとっては「え、電話番号を覚えてたの?」「メモしてたの?」といった感じでしょう。
さてはて、何が言いたいかと申しますと、つまり顔認証システムをはじめとする生体情報による認証技術が普及すると、大混乱するパスワードの記憶も財布いっぱいのカードも不要になります。
将来の若者は「え、パスワードってなんすか?」「カードとか使うんすか?」と言い出すことでしょうね。
その顔認証システム、国産?
ほんとは4パターンある自動検温機
最近、店舗や商業施設の入り口でポールのうえにタブレットがついた機器を見かけることが増えました。これはコロナ感染防止対策として、非接触で検温する機器です。
これらの機器は、そのほとんどがアプリで顔認証を行なっています。なかには認証しないで、顔の認識だけして検温だけする格安の機器もあります。
注意してください。「認証」ではなく「認識」だけです。つまり顔そのものは認識していますが、個人の顔を認証してはいないのです。さらにいえば自動検温機では、顔認証していても、検温記録などのデータを、クラウドを介してUI管理するといったシステム化しているものもそれほどありません。
そのうえで、国産のAIを搭載した顔認証システムはさらに限られます。整理しましょう。タブレット型の非接触検温は大きく4つに分類できます。
同じような機器に見えてこんなに違いがあるのをご存知でしたか?そして、これはとても重要なことです。
日本の顔認証システムの未来を占うといっても過言ではありません。
国産AIによる顔認証システムの珍しさ
日本においてAIを提供するIT企業はいくつか存在しますが、そのほとんどがGoogle APIなどのオープンソースを改良するAIをサービス提供しています。つまり脳みそは人のものを借りているわけです。
AIを独自開発できる企業は日本では10社程度といわれています。それだけAIの開発は難しいものなのです。
言いたいことがそろそろバレましたね。
そうです。当社、トリプルアイズは独自にAIの学習モデルをつくり、主としてディープラーニング技術を活用して開発を行なっています。ディープラーニングについては次項を参照ください。
AIを独自開発できる10社のなかでも、実際にサービス提供で実績をあげている企業はさらに限定されます。
当社はいち早く顔決済AIシステムをヤマダ電機に提供、実サービスとしては国内初と言われています。現在はヤマダ電機全店舗に「ヤマダPAY」として導入されています。
国産AIによる顔認証システムを搭載したトリプルアイズの非接触自動検温システムは、認証精度の高さ、クラウドサービスである点、パソコンで一括管理できる点、データ蓄積に上限がない点で、同様に機器とまったく違うサービスを提供できているのです。
▷関連記事:AI(人工知能)を説明できますか?
▷参考:トリプルアイズの画像認識プラットフォーム・AIZEによる顔認証決済サービス「ヤマダPay」がスタート
だからトリプルアイズの顔認証システムは優秀なのだ
トリプルアイズはグローバルIT企業と技術競争をしてきたベンチャー企業です。
AI技術の優劣が端的に、そして残酷に現れる囲碁AIの世界で、名だたる世界企業のプログラムと真剣勝負を繰り広げてきました。
その実力は、囲碁AI世界大会2位、国内大会1・2位独占といった実績をみれば明らかです。
囲碁AIの世界でこそ、現在のAI技術のブレークスルーが果たされました。ディープラーニングによって不可能とされていたプロ棋士にAIプログラムが勝利したことがきっかけでした。このディープラーニングが最も進化させたのが画像認識AIでした。
ディープラーニングによって、コンピュータは人と同等の眼を持つに至ったのです。
トリプルアイズが事業展開する画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)は、囲碁AIの研究開発によって培われたディープラーニングから生まれた正統派のAIエンジンを実用化しています。
囲碁AIの研究開発に国内IT企業は当時も今もほとんどありません。グーグルもフェイスブックもテンセントも参戦して、技術力を磨いているというのに見向きもされません。
トリプルアイズのAI、そのエンジンを搭載した顔認証システムが他社のシステムに比較して優位だとすれば、この戦いこそうが理由なのです。
ちょうど、オートバイレースに参加することで技術を磨いた本田技研工業と、日本企業がかてるわけがないと冷笑した他の自動車会社と同じ違いがあるはずです!
▷参考:トリプルアイズの囲碁AIへの挑戦
▷関連記事:【事例付き】画像認識とは?仕組みや歴史、AI(人工知能)による画像処理までを解説
AIZEを選ぶしかないこれだけの理由
画像認識プラットフォーム・AIZEにしかないもの
トリプルアイズの画像認識プラットフォーム・AIZEは、他にはない3つの特徴を有しています。
①認識精度の高さ
顔認証AIサービスを提供する多くの企業が謳っています。しかし、そのほとんどが正面静止画像での認証精度を示しています。これに対し、AIZEはさまざまな角度からの画像、動きのある対象、マスクや帽子などの変化があっても高い認証精度を誇っています。
これは上段で説明した囲碁AIの研究開発で培われた技術の賜物です。
ディープラーニングは特徴量といわれる多次元の特性で認証を行っています。当然、この特徴量の次元が精度に表れます。AIZEは、他社が100〜200次元で行う顔認証を、512次元という世界でも類を見ない次元の特徴量から認証を行なっています。
この特徴量を高速演算することで、被写体の状況に左右されにくい認証精度を誇っているのです。
②多角的な分析
AIZEは顔を認証するだけの技術ではありません。
ディープラーニングの学習モデルを独自開発できる強みを生かし、顔画像からさまざまな推定を行うAIエンジンを搭載しています。
性別・年齢といった属性の分析や、たとえば店舗への来店数を解析するリピート分析のほか、表情から感情を推定したり、要注意人物をマークしたりもAIZEには可能です。
こうした多角的な分析はカメラさえあれば実現されます。それはAIZEがクラウドサービス・サービスだからです。1台のカメラをエッジPCに接続、ネットワークでAIZEと連携することで、一気にAI化され多角的な分析ができてしまうのです。
分析データは、管理用PCで一括管理が可能です。たとえばチェーン展開している企業などが、本部で多店舗の顧客情報をリアルタイムで一覧するだけでなく、過去データを総合して分析することも簡単です。AIZEは多くのAIサービスのようにデータ蓄積に上限を設けていないので、利用期間が長くなるほどデータの精度は上がっていきます。
▷参考:5分でわかるAIZE
③拡張性
ここまで2つの特徴で述べてきたように、独自開発のAIエンジンとクラウドサービスの組み合わせであるAIZEが、豊かな拡張性をも有しているのは当然といえます。
独自開発AIですので、顧客企業からのさまざまなリクエストに柔軟に応えることができます。トリプルアイズはSIerとしての側面もありますので、既存システムにAIを搭載するといったカスタマイズもワンストップで実現できます。顧客ごとの課題に即したAIシステムの構築は、他社のAPI利用によるサービス提供では簡易に行えるものではなく、コストも嵩みます。AIZEにはそういった心配なくAI化カスタマイズができてしまうのです。
さらにAIZEの端末となるカメラは、防犯カメラであれ、PCやモバイルのウエブカメラであれ、ほとんどで使用可能です。すべてのカメラをAI化できるのです。最も簡易なIoTを実現しうる技術ともいえる所以です。実際に、コミュニケーションロボットに搭載したサービスも展開しております。
こうしたサービスは、どれも既存のデバイスにAIZEのAIエンジンを搭載しておりますので、驚くほど開発は短期間で行われました。AIZEの拡張性の強みはこの点にもあります。
トリプルアイズは、グローバル企業が莫大な予算と豊富な人員を割いて成し遂げたことを、数百分の一の規模で成し遂げてきました。
AIZEはどんどん進化しています。他社のAPIに頼らないので進化を待つことはありません。早期に実用化しているので、どんどん利便性も向上させることができます。