有限会社萩原チキンセンター 様
AI導入はじめの一歩は顔認証勤怠 「萩屋ケイちゃん」の代表が語るDXへの取り組み
岐阜県下呂市萩原町を拠点に、食肉加工食品の製造・販売を営む有限会社萩原チキンセンター様(以下、萩原チキンセンター)。飛騨の郷土料理から生まれた「萩屋ケイちゃん」は、数ある鶏(ケイ)ちゃん商品の中でもトップシェアを誇り、現在では日本全国の食卓で親しまれています。 2023年5月、萩原チキンセンターは、工場入口にサーモ機型の顔認証勤怠システム・AIZE Bizを導入しました。導入のきっかけやDXに対する思いについて、代表の日下部讓様にお話を伺いしました。
取材:2023.7.13 オンラインにて
■ 鶏ちゃん料理を全国に普及した立役者
下呂の地で創業60年を迎える萩原チキンセンターは、郷土料理であった鶏ちゃん料理を「萩屋ケイちゃん」としてブランド化に成功。中部地方はもちろんのこと、全国で親しまれる味へと普及させました。同社は「進化する会社〜新たな行動をしよう〜」という経営理念を掲げ、いち早く工場の自動化を進めるとともに、食品の安全を確保するための国際規格 ISO22000(食品安全マネジメントシステム – フードチェーンの組織に対する要求事項)を取得するなど、先進的な取り組みで注目を集めています。
■ 新しいものは未知。だからやってみる
萩原チキンセンターでは、2023年5月末より、当社の顔認証勤怠システム・AIZE Bizを導入されました。そのきっかけについて、日下部代表はこう語ります。 「地元のある方からトリプルアイズさんを紹介され、面談いたしました。顔認証は新しくて面白い技術だなというのが第一印象でした。まだまだ未知数なところもあるけれども、だからこそトライする価値があると思い、その後、トリプルアイズさんの本社を訪ねて詳しく話をお聞きしました」(日下部代表、以下同) 日下部代表ご自身もデータベースのプログラムを書かれ、会社の請求書や受発注のシステムをMSアクセスで作成しているそうです。 「もともと新しい技術が大好きなので、顔認証もやってみなければわからないということも重々承知の上で導入を決断しました。新しいことにチャレンジすると、必ず問題が出てきます。それをクリアすることによって自分も従業員も会社も成長するのだと考えています」
■ DX推進のポイントは、従業員に便利さを体感してもらうこと
新しい技術への好奇心が旺盛な日下部代表ですが、社内に導入するときには、慎重を期したそうです。まずは従業員さんに慣れてもらうために、シンプルに勤怠打刻のみに使う、しかもこれまでのカード打刻も併用して徐々に移行してもらおうという算段です。 「慣れ親しんだやり方を変えることへの拒否反応がDX推進の壁になっているとよく言われます。従業員さんに顔認証の便利さを体感してもらって理解が深まったら、次のステップに進もうかなと考えています」と日下部代表。 幸いにも従業員の方は面白がって使っていただいているようです。 「顔認証する際に従業員さんの名前が出るようにプログラムを変更してもらいました。そこもスピーディーに対応していただき、システムの柔軟性に感銘を受けました」 管理画面の使い勝手の良さも導入した理由の一つだそうです。これまで紙で管理していた勤務状況がデジタル管理されることで、総務の給料計算業務も大幅に工数削減できることに期待しているそうです。
■ ゆくゆくは健康経営への応用も
「私はみんながやらないことに挑戦するのが好きなんです」と語る日下部代表。学生時代には当時難関と言われた自動二輪の限定解除免許(いわゆるナナハン免許)を取得、2020年には国家資格である第一級アマチュア無線技士の資格も取得しています。 「100人のうち99人が無理だと思って諦めていることに挑戦し壁を乗り越えると、素晴らしい風景が見えてくることを経験してきました。顔認証システムも勤怠利用の先にいろんな可能性を秘めていることが感じられます」 日下部代表は、顔認証を使った次のステップとして健康経営に使えないかと考えているそうです。「顔認証を使って、従業員さんが笑顔になるような、行動変容につながる仕組みを日々考えています」と日下部代表は期待を込めて語りました。
顔認証勤怠システム AIZE Biz