自動運転バスで顔認証AIによるキャッシュレス決済!
岐阜市で地域先進モビリティシステムの実証実験スタート

岐阜市が行う地域先進モビリティシステムを構築する地域活性化事業において、2021年10月23日(土)より株式会社トリプルアイズ(東京都千代田区、代表取締役:山田雄一郎)と岐阜市役所(岐阜県岐阜市)、岐阜ダイハツ販売株式会社(岐阜県岐阜市、代表取締役:伊縫文哉)、パナソニック カーエレクトロニクス株式会社(東京都品川区、代表取締役:木村真人)、Facety株式会社(東京都江戸川区、代表取締役:田仲千秋)は共同で、顔認証AIを用いた自動運転バスでのキャッシュレス決済の実証実験を開始いたします。

■岐阜市で行われる地域先進モビリティシステム構築事業
岐阜市は公共交通機関への自動運転技術の導入を目指し、2019年より3年連続で市民参加型の実証実験を行っています。
背景として、運転免許証を保有しない高齢者、バス停までの移動が困難な交通弱者の増加、バス運転手不足による地域交通の持続の難しさなどの課題があり、自動運転バスの導入により中心市街地と各地域を公共交通機関で結んだ都市づくり構築の狙いがあります。
今年度の取り組みにおいては昨年の実験時よりも運転手が操作する機会を減らすことを目標に掲げ、運転席やハンドル、アクセル、ブレーキペダルのないフランス製の車両を採用しました。また同時に顔認証AIによるキャッシュレス決済の実験を行います。

■運転席のない自動運転バス、一般道を走行
10月23日(土)から9日間、小型バスタイプの電気自動車に人を乗せ一般道を走る実証実験を行います。車両と信号機を通信でつなぎ信号の色を自動判断して走行させたり、車両搭載のセンサーで横断者と障害物を自動で検知したりすることができるか検証します。
走行速度は最大で時速19キロを想定しています。運転手がコントローラーで車両を操作することもできるため、突然の飛び出しなど不測の事態にも対応することができます。
ルートは岐阜市役所を出発し金華橋通りからJR岐阜駅を経由、長良橋通りで岐阜市役所に戻る1周5キロと、岐阜市役所を出発、若宮通りを経由して岐阜市役所に戻る1周2キロの2パターンです。
 
 
 
■顔認証AIによるキャッシュレス決済の実証実験
自動運転バスの走行検証と同時に、顔認証によるキャッシュレス決済の実験を行います。顔認証AIエンジンに採用されたのは、トリプルアイズの画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)です。
実験参加者は事前にiPad等のカメラで顔画像を撮影しAIZEに登録します。バスに据え付けられたタブレットで顔認証をすると、撮影された画像がクラウド上のAIZEで解析され本人確認されます。事前登録された人物の場合は「ご乗車ありがとうございます」というメッセージとともに運賃が画面上に表示されます。これにより顔認証によるキャッシュレス決済が行われたことが確認できます。また顔認証と同時に検温も行うことで、バス内の感染症対策にも寄与します。

■自動運転バス、顔認証キャッシュレスが実現される未来構想
今後、交通機関や店舗では「無人化」がキーワードになってきます。岐阜市では将来的には「乗務員がいないバス」の運行を想定し、車内の様子を遠隔で監視したり、キャッシュレス決済を見据えた顔認証をしたり、実用化に向けた実験が重ねられています。人口減少と少子高齢化を迎える中、中心市街地と各地域を利便性の高い公共交通などのネットワークで結び、市民が暮らしやすいコンパクトネットワークの都市づくりの実現を目指します。
 
 
■画像認識プラットフォーム・AIZEとは
画像認識プラットフォーム・AIZEは、トリプルアイズが取り組んできた囲碁AIの研究から生まれた、ディープラーニングによる画像認識システムです。クラウドに画像データを送信し、ディープラーニングの手法でAIが解析します。世界最大級の512次元の特徴量を顔画像から検出、個別認識できます。マスク着用時にも98%以上の確率で本人認証をする精度を誇ります。年齢・性別・感情さえも認識できるAIエンジンを備え、その可能性は多岐にわたります。
 
AIZE:https://aize.jp/